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考証機材と資料リポート

イラストで見る日本陸・海軍機大図鑑(3) 2019年 04 月号 [雑誌]: モデルアート 増刊
イラストで見る日本陸・海軍機大図鑑(3)
2019年 04 月号 モデルアート 増刊

★★★★★

考証機材:零式艦上戦闘機 七試艦上戦闘機 陸軍キ18試作戦闘機 九六式艦上戦闘機 十二試艦上戦闘機 十年式艦上戦闘機 鳳翔 赤城 F-5号飛行艇 九五式水上偵察機

2019/4/17更新

イラストで見る 日本陸・海軍機大図鑑
零戦と黎明期の日本海軍機編
日本陸海軍機の歴史を探り構造を解析する

イラストだけでなく、当時のモノクロ写真や現存するパーツのカラー写真も多数紹介されており、貴重な資料となっています。

第1章:日本海軍 零式艦上戦闘機
零式艦上戦闘機 五二丙型 谷水竹雄 上飛曹乗機
零式艦上戦闘機 五二型
零式艦上戦闘機 三二型 報国-874(定平號)
零式艦上戦闘機 二一型 報国-515(廣嶋縣産報呉支部號)
零戦の胴体後半部釣上装置

第2章:日本陸・海軍の試作戦闘機
三菱&中島 七試艦上戦闘機
三菱 七試艦上戦闘機
三菱&中島 九試単座戦闘機
陸軍キ18試作戦闘機

第3章:日本海軍 九六式艦上戦闘機
九六式一号艦上戦闘機
九六式二号艦上戦闘機
九六式艦上戦闘機の吊上要領
九六艦戦の主脚と慣性起動器把手(エナーシャハンドル)
慣性起動器把手(エナーシャハンドル)
九六式艦上戦闘機の座席
九六式艦上戦闘機の転覆時保護支柱
九六式艦上戦闘機のフラップ
九六式艦上戦闘機 報国-385(相撲號)

第4章:日本海軍 十二試艦上戦闘機
十二試艦上戦闘機一号機
十二試艦上戦闘機の主翼組み立て
十二試艦上戦闘機の胴体と主翼の合体作業
十二試艦上戦闘機の胴体結合
十二試艦上戦闘機一号機の検証
十二試艦上戦闘機と零戦の転覆時保護支柱
十二試艦上戦闘機のフラップ
十二試艦上戦闘機と九六式艦上戦闘機の主翼
零戦二一型までのエンジン架取付金具

第5章:黎明期の艦上戦闘機と航空母艦
航空母艦「鳳翔」への着艦実験
海軍一○式艦上戦闘機(十年式艦戦)
日本海軍の水陸両用機
航空母艦「鳳翔」の変遷
航空母艦「赤城」三段甲板時代
航空母艦の甲板への繋止方法

第6章:日本海軍初の制式飛行艇F-5号
F-5号飛行艇

第7章:中島E8N1 九五式一号水上偵察機
ハセガワ1/48 中島E8N1九五式一号水上偵察機
九五式水上偵察機の詳細



Scale Aviation(スケールアヴィエーション) 2017年 09 月号
Scale Aviation (スケールアヴィエーション)
2017年 09 月号

★★☆☆☆

考証機材 : 零戦五二型丙


2017/8/14更新

特集:How To BUILD 1/32 ZERO
いまだからこそ
ハセガワ1/32スケールの零戦をつくりたい

ということで、零式艦上戦闘機五二型丙製作の特集です。

パーツ数を抑えて作りやすい
ハセガワ1/32零戦を、3日で作ってみる。

★1/32零戦を作るときに役立つちょっとした要素。
1. こまかな塗り分けに最適! タミヤのモデリングブラシPROU
2. リターダーは「魔法の液体」積極的に使えば塗装がうまくなる!?
3. 発色性能抜群でチョイ塗り最強 シタデルカラーを使いこなそう
4. 餅は餅屋!デカールきるならデカールバサミを使うべし
5. 瞬間接着剤を選ぶならロックタイトの460がオススメ
6. キャノピーの塗り分けが楽になるマスキングシートを購入しよう

1日目 胴体内部の工作と塗装を攻略する
2日目 小物の塗装、主翼の接着で微速前進
3日目 機体上面を塗装し、一気に完成へ
などなど、製作ポイントが製作過程とともに詳しく解説されています。

ハセガワ1/32零戦の旧キットの製作ポイントも作例とともに解説されています。
後半はハセガワ1/32雷電とハセガワ1/72二式大艇の作例も紹介されています。



モデルアート 2016年 10 月号
モデルアート 2016年 10 月号 [雑誌]

★★★★★


考証機材 : 日本陸海軍機塗色


2016/9/1更新

特集 零戦〜製作と、再考の基本塗粧
プレーンズ・オブ・フェイムの零戦の考証に負けじと、プラモの零戦も再考証の余地ありといった特集です。

本書では色見本の原本として、国立国会図書館所蔵の「仮規 117 別冊 海軍航空機用塗料色別標準」と「日本航空機規格 航格8609航空機用塗料色別標準」が紹介されています。
本書ではこれらの色見本が多数紹介されているのですが、念の入ったことに各種カラーチャートを周囲に配置して各色の見本が紹介されています。
色の基準としてのカラーチャートは次の3種です。
@FSカラーチャートAデジタル撮影の色補正処理用カラーチャートB故長谷川一郎氏作製のカラーチップ。
これらの3種が色の基準として同時に紹介されているため、実際の色調を知る貴重な資料となっています。
国会図書館へ行かなくても色調を確認できます。

日本陸海軍機塗色の色見本に迫る@
仮規 117 別冊 海軍航空機用塗料色別標準の各色を見る
ここでは日本海軍機塗色の色見本が、フルカラーで8ページ20色が解説されています。

次にこれらの資料を基に塗色を忠実に再現した作例が紹介されています。
ハセガワ1/32零式艦上戦闘機五二型丙の製作ポイントと塗装のポイントが解説されています。

続いて日本陸海軍機の色見本に迫るA では
日本航空機規格 航格8609航空機用塗料色別標準が2ページ13色紹介されています。
ここでは日本陸軍機の塗色も紹介されています。

また、零戦五二型のプロトタイプとも言える零戦四二型の作例が紹介されています。
ハセガワ1/32零式艦上戦闘機五二型丙改造の零戦四二型は、全面明灰白色の作例で再現されています。

そして現在発売されている日本海軍機の塗料の試し塗りサンプルも21種類紹介されており、市販されている塗料の色味やツヤの出方を確認することができます。



零戦五二型 レストアの真実と全記録
零戦五二型 レストアの真実と全記録
(エイムック 3447)

★★★★★


考証機材 : 零戦五二型 中島第5357号


2016/7/29更新

今回のDVDアーカイブは、最新の考証情報が多数紹介されている貴重な資料です。

プレーンズ・オブ・フェイムの零戦五二型は2013年11月〜2016年4月の間、機体を分解して徹底的な整備作業をおこないました。
本書では、1978年の最初のレストアに対して第二次レストア作業と銘打っています。
本書のタイトル「零戦五二型 レストアの真実と全記録」のとおり、復元作業の記録となっています。

この作業は機体の寿命の延命と同時に、機体の忠実度を高める作業も同時におこなわれました。
雑誌「丸」に連載中の「情熱零戦」解説者の宮崎氏の考証をもとに、中島第5357号機がサイパンで鹵獲された当時の状態が可能な限り再現されています。

宮崎氏所蔵の零戦二二型の主翼上面外板に残る濃緑黒色や、裏面の青竹色などの色調を参考に迷彩色が再現されています。
また、主翼・胴体の日の丸の大きさ・位置もオリジナルに忠実に書き込まれ、部隊標識61-120もオリジナルに似せた字体に再現されています。
日の丸は白縁を黒で塗りつぶした戦時のマーキングとなっています。
これまで機体下面色だった主脚収容部も、中島機に多く見られる青竹色仕上げとなっています。

迷彩だけでなく、計器・各部位銘板・エンジン・アンテナ支柱・着艦フックなどの装備品も可能な限りオリジナルの物を装着しており、カラー写真とともに解説されています。

これまでの同機の写真よりも精悍さが格段にアップしており、同じ機体とは思えないほど変貌しています。
実施部隊の、当時のモノクロ写真をそのままカラーにしたような迫力があります。
大幅に分解された重整備作業なので、普段では見られないような部位も多数紹介されています。
付録のDVDはこのレストア作業の動画と、レストア後の飛行シーンが収録されています。



エアブラシや筆塗りで仕上げる飛行機模型塗装テクニック 2016年 07 月号 [雑誌]: モデルアート 増刊
エアブラシや筆塗りで仕上げる 飛行機模型塗装テクニック
2016年 07 月号 モデルアート 増刊

★★★☆☆


考証機材 : 零戦五二型 飛燕 鍾馗 九九艦爆 紫電 屠龍 一式陸攻


2016/7/8更新

全体的に各キットの性質までも考慮して製作テクニックが解説されているので、作例のキットを製作する際には是非目を通しておきたい資料です。
各機体の当時のモノクロ写真もまじえて実機の迷彩や塗装が解説されており、最新の考証も確認することができます。

★日本機の製作テクニック
 ディテールアップ工作と塗装の段取を見る
 作例 タミヤ 1/48 零式艦上戦闘機 五二型/五二型甲
タイトルが「飛行機塗装テクニック」なのですが、エンジン・コックピットなどの作りこみのコツや、このキット特有の段差などの解消テクニックなどの基本工作テクニックも解説されています。
たとえばこのキットの場合、主翼下面の機銃パネルは五二型と五二型甲では使用するパーツが異なるため、自分が作りたい型はどちらなのかよく確認しておき、五二型の場合は二箇所穴を開ける指示があるので忘れないこと。とか
胴体と主翼を接合した時に段差が生じるため、主翼上面パーツと脚収納庫上面を流し込み接着剤を流して接着するなど、その解決方法も紹介されています。
塗装に関しては、キットに付属しているキャノピー用のマスキングシールの使い方や、1/48原寸の塗装図を使って胴体の塗り分けラインを塗るテクニック、ハゲチョロを塗料で書き込むテクニックなどが紹介されています。

★まだら迷彩の塗装手順を見る
 目の細かいまだら迷彩はどのように塗ったらよいのだろう?
 作例 ハセガワ 1/48 飛燕T型丁 244戦隊
飛燕の場合無塗装ジュラルミン地肌が基本塗装なので、銀色塗装の後にまだら迷彩を塗装する順番となっています。
機体の部位によって使用金属が異なるので、その表現として機体下面の銀の塗りわけテックニックが紹介されています。
作例は国籍マークや味方識別帯などのマーキングも塗装で再現しているので、その手順も解説されています。
まだら塗装は面相筆を使い、うっすらと色が着く程度に薄めた塗料で斑点の輪郭を手書きの後、ハンドピースで中を塗りつぶしていくといったテクニックが解説されています。コックピットや機体内部は最近の考証に従って灰緑色となっています。

★全面銀塗装に筆塗りでチャレンジ
 均一に塗ることが難しい筆塗りで銀色の塗料は上手く塗れるのか?
 作例 ハセガワ 1/48 鍾馗U型丙
本キットの場合もカウリングと胴体、主翼と胴体の合わせ目に微妙なズレが生じているので、その整形方法や接着手順などが細かく解説されています。

また、筆塗りによる銀色無塗装の実験も解説されています。
ここでは「下地に黒を塗った場合」「ドライブラシの要領で塗装」「下地黒で銀をドライブラシ」「筆運びの向きによる光りかた」「定番シルバーのベタ塗り」「グレーを加えて塗る」「鉄道模型用カラーを使用」「数色重ねて深みを出す」などなどの塗装後のサンプルがカラー写真で紹介されています。
それぞれの仕上がりが微妙に違うので非常に参考になります。
作例の黒の下地塗装にドライブラシ風の筆塗りの場合は、その塗りムラがウェザリングのように見えるため、独特の迫力の仕上がりとなっています。

★マーキングを塗装で仕上げる
 デカールを使わずに塗り分けでカラーリングする方法
 作例 ハセガワ 1/48 九九式艦上爆撃機一一型
九九艦爆の中でも最も派手なマーキングの「蒼龍」第1中隊第21小隊1番機を機体番号以外を全てマスキング塗装で仕上げています。
あの、機体上面濃緑色・垂直尾翼と水平尾翼が赤で黄帯が三本入った機体です。
本書ではカラーイラストでマスキング塗装の手順が詳細に解説されており、非常に見やすい資料となっています。

★塗装剥がしテクニック
 実際に塗装面を傷付けて下地を見せる
 作例 タミヤ 1/48 紫電11型甲
実際に塗装を剥がして表現するハゲチョロです。
タミヤのアクリル塗料でジュラルミンの銀地を塗装し、その上からGSIクレオスの離型剤Mr.シリコーンバリアーをエアブラシで吹きつけます。
シリコーンバリアーの本来の用途は複製の際にシリコン型が貼り付くのを防ぐためのものです。
機体上面色を塗装の後、つまようじを使って塗装を剥がします。
元々はAFVモデルのチッピングを施すために考案させたウェザリングテクニックですが、非常にリアルに仕上がります。

★まだら迷彩はどうやって塗るの?
 きりんのような模様が入った迷彩を自作マスキングシートを使って塗装する方法
 作例 ハセガワ 1/48 屠龍丁型
飛燕の場合とはまた違ったまだら迷彩の塗装テクニックです。@灰緑色を先に塗る場合A濃緑色を先に塗る場合Bマスキングゾルの場合Cマスキングを浮かすDマスキングを密着させるEねり消しを使った場合の6通りの実験結果も解説されており、最適な塗装方法が紹介されています。
作例では塗装図を切り抜いてマスキングシートを自作し、エアブラシで吹きつけ塗装をしています。

★マスキングによる塗り分け方法
 風防の複雑な塗り分けから迷彩塗装、塗装剥がれまで
 作例 タミヤ 1/48 一式陸上攻撃機11型
窓枠の多い大型機の塗装テクニックの解説です。
濃緑色と土色の2色塗装の一式陸攻を、窓枠までマスキングして全体を塗装します。
塗装剥がれの下準備はホワイトボードマーカーをあらかじめ塗っておき、そこを中心にテープで大きく剥がすテクニックを使っています。
ここでも機体上面色の塗り分けは、塗装図を切り抜いた自作マスキングシートを使用しています。



Scale Aviation(スケールアヴィエーション) 2016年 07 月号
Scale Aviation
(スケールアヴィエーション) 2016年 07 月号

★★★☆☆


考証機材 : 二式水戦 零式三座水偵 瑞雲 零式水上観測機 零戦三二型
九八式水偵察 零式小型水偵 九四式一号水偵 Ho229 九七式飛行艇 水上機母艦日進



2016/6/21更新

特集 ガダルカナル航空戦
ということで、水上機メインの特集となっています。
作例はジオラマ仕立てで紹介されているものが多く、製作過程の解説は零式三座水偵のみとなっています。

なんといっても圧巻なのは表紙の二式水戦。
タミヤ1/32零戦二一型にModel Design Construction製の二式水戦用コンバージョンキットを組み込んだ、ド正面から作りこまれた作品です。
このキットは二式水戦最大の特徴である3つのフロートの他、大型化した垂直尾翼とその基部のパーツや、機体の尾部下部に取り付けられたヒレ状のパーツなど、二式水戦を製作するために必要なパーツが前部入っているというありがたい製品です。(入手困難)
全パーツがムクのレジン製なので完成時にはかなり重くなるため、本作例ではメインフロートに金属棒を打ち込んで補強してあるとのことです。
ウェザリングは過酷な環境で使用された日本海軍水上機を再現すべく、激しい退色と塗装の剥がれを盛り込み激戦を経た水上機の実像に迫っています。
作例のモデルとなった、ショートランド島にもいた第802航空隊の機体の当時のモノクロ写真も紹介されています。

水上機母艦はアオシマ1/700日進の作例が紹介されています。
非常に精密に製作された作例を使って、水上機母艦の上部構造物の配置が解説されています。

続いて興味深いのがハセガワ1/72零式三座水偵のジオラマ。
ソロモンの海に沈む朽ち果てた機体を、クリスタルレジンの中に封じ込めた非常にリアルな作品です。
寒天のオバケのような作品の水中を覗いてみると、現代のスキューバダイビングのポイントのカラー写真を見ているようです。
南海の海のグリーンの色が実にリアルに再現されています。
ここでは、このジオラマの製作過程も紹介されています。

タミヤ1/72零戦三二型の作例は、モデルカステンから発売予定の「1/72 ラバウル零戦パイロット七体セット」とともに記念写真撮影のジオラマで紹介されています。陸上機は本作品のみです。
後半はフジミ1/72九八式水偵・フジミ1/72零式小型水偵・ハセガワ1/72九四式一号水偵・フジミ1/72瑞雲などの作例が紹介されています。

徐々にキットを増やしつつ認知されていった「ルフトヴァッフェ1946」という仮想キットのジャンルの最新作として、造形村1/32 Ho229の作例が紹介されています。

特集の最後はハセガワ1/72 九七式飛行艇の作例です。
「徹底したディテールアップでオールドスクールなキットを作り変える」というコンセプトのもと、
・リベットの打ち直し
・カウルを開いた状態にし、エンジンをファインモールド製栄発動機を取り付け
・背面銃座を完全自作
・機銃はすべてファインモールド製九二式7.7mm旋回機銃に置き換え
・尾部銃座20mm機銃は自作
・側面銃座、後部銃座のキャノピー枠を作り直し
などなどの改造が各部位ごとに解説されています。



イラストで見る日本陸・海軍機大図鑑(2) 2016年 04 月号 [雑誌]: モデルアート 増刊
イラストで見る 日本陸・海軍機大図鑑(2)
2016年 04 月号 モデルアート 増刊

★★★★★


考証機材 : 日本陸海軍機の装備


2016/4/1更新

イラストで見る 日本陸・海軍機大図鑑A
零戦の照準器・増槽ほか偏

ということで、オープニングは照準器。
第1章:日本陸海軍の照準器
零戦と開発段階から進行し、戦闘機の眼として生産され続けた九八式射爆照準器一型のカラーイラストが6ページ。
十二試艦戦に取り付けられた「レビ」照準器のイラストや富岡光学製・千代田光学精工製の違いなどが、ディテールがよくわかる大きなイラストで紹介されています。

艦上爆撃機と水上偵察機用として制式採用となった九八式射爆照準器二型も6ページ。
富岡光学に次いで量産した東京光学製のディテールや取り付け金具などが紹介されています。
陸軍の100式射撃照準器も各部位のディテールや照門・照星の起倒機構など6ページ紹介されています。

その他の照準器として
雷撃照準器と目盛板
九七式飛行艇用雷撃照準器
零式雷撃照準器二型
電鍵
垂下アンテナ
無線電信機
【コラム】では光像式射爆照準器が「O.P.L」と呼ばれる理由と「O.P.L」社製照準器のイラストも紹介されています。

第2章日本陸海軍機の増槽
現存する零戦の増槽を元に、押出装置などの構造・機構の詳細が紹介されています。
機体に装着した状態や投下後の状態の内部構造図など、増槽を知る上で非常に興味深い内容となっています。
他に月光・キ44鍾馗・彩雲・彗星の増槽も紹介されています。

第3章日本陸海軍の装備
射撃訓練用の八九式写真銃・雷撃訓練用の一式雷撃照準鑑査写真機・零式観測機の補助フロート・零戦二一型の編隊灯・考証を反映した模型製作キ44などが紹介されています。



日本陸海軍機大図鑑 2015年 10 月号 [雑誌]: モデルアート 増刊
日本陸海軍機大図鑑
2015年 10 月号 モデルアート 増刊

★★★★★


考証機材 : 零戦 雷電 紫電/紫電改 晴嵐 零式観測機 震電
瑞雲 深山/連山 彩雲 月光 流星 屠龍 鍾馗


2015/9/19更新

モデルアート誌に連載中の「零戦大図鑑」あらため「日本機大図鑑」の特集です。
このコーナーは本サイトでも特筆事項として多数紹介しており、その特集の本誌となると特筆事項の塊となってしまい膨大な量の解説となってしまうので、ここでは掲載資料の機種と内容のみ紹介します。
連載の内容を再検討し加筆修正されているので、始めて見る資料もあります。

★陸海軍機の操縦席を見る
零戦二一型・三二型・五二型 零戦の頭当て
雷電一一型の計器板
紫電二一型(紫電改)の計器板
晴嵐の計器板 晴嵐の後席 晴嵐の無線電信機
零式水上観測機一一型
震電の計器板 震電の操縦席
瑞雲の計器板
屠龍甲型 屠龍丁型
深山 連山

★陸海軍機の内装・外装の検証
手動慣性始動機 零戦の手動慣性始動機 二式水戦の手動慣性始動機 紫電/紫電改の手動慣性始動機
雷電の手動慣性始動機 月光/九六艦戦/烈風の手動慣性始動機
十二試艦戦/零戦一一型/二一型の機首 零戦のエンジン 零戦三二型/二二型/五二型の機首 零戦五二型の機首
栄エンジン二一型/三一型
彩雲のエンジン架覆い 彩雲のエンジン始動 彩雲のエンジン架 彩雲の排気管/カウルフラップ 彩雲の機首
現存した「彩雲エンジン架覆い」のその後 誉二一型エンジン
零戦の主脚 雷電の主脚
陸軍機の主脚/頭当て
彩雲の主脚
零戦二一型の主翼 零戦五二型の主翼
二式戦闘機 鍾馗の主脚 二式戦闘機 鍾馗の燃料タンク収納部
二式戦闘機 鍾馗の翼内燃料タンク 二式戦闘機 鍾馗の翼内燃料タンク緊定帯
零戦の尾輪 陸海軍機の尾輪 零戦の尾脚 海軍機の尾橇 尾輪回転制限装置 零戦の尾輪求心装置
雷電の尾輪求心装置 紫電/紫電改の尾輪求心装置 月光の尾脚 彩雲の尾脚と配電盤
零戦五二型のジャッキ 零戦二一型のジャッキ
前翼型滑空機MXY6 震電の胴体後部と側翼
深山・連山 深山の射爆兵装 深山の降着装置
紫電改の主翼と尾翼
流星の風防




南海の海鷲たち: 南西方面の日本海軍航空隊
南海の海鷲たち:南西方面の日本海軍航空隊

★★★★★


考証機材 : 二式水上戦闘機 強風 零式艦上戦闘機 一式陸上攻撃機 海軍高角砲陣地


2014/11/11更新

元毎日新聞社報道班員の阿部徹雄氏撮影による、南西方面の日本海軍航空隊の当時のモノクロ写真集です。
大型本用に引き伸ばしたためか全体的に白っぽい写真が多く、はっきりクッキリの鮮明なショットは少ないようです。
また、航空機も風景を含めた外観のものが多く内部の写真は皆無です。
しかし、すべて初めて見る未発表の画像ばかりで、非常に貴重な資料です。

中でも
第1章「ハロン基地の水鳥たち」では、
アンボン島ハロンに実戦配備された、生きた水上機たちの写真が多数紹介されています。
任務を終えて帰投した後に水上滑走する二式水戦や、砂浜に繋留された強風、離水中の零式水上偵察機など非常に貴重なショットが掲載されています。
胴体に稲妻の描かれた二式水戦の写真も掲載されています。

第2章「南西方面の零戦」では、
カウリング先端を白(黄?)に塗装された機体や、垂直尾翼や主翼先端を明灰白色に塗装した暗緑色迷彩の機体の写真が紹介されています。
いずれも零戦二一型ですが、今まであまり注目されなかったマーキングです。

第3章は「Z1作戦と渾作戦に苦闘する732空陸攻隊」
一式陸攻の写真が多数掲載されています。
ここでは、夜間出撃の際の写真も掲載されており、爆弾倉に搭載された爆弾や、従来の写真では見たことの無い型式の電探をみることができます。
この章の最後に「海軍十二糎高角砲陣地」の写真が3ページ3ショット紹介されています。
これは12.7cm単装高角砲陣地の後方と斜め後方から撮られた写真で、砲のディテールだけでなく、陣地の配置や艤装などもよくわかります。

第4章は「沖縄航空作戦、串良基地にて」
雷装作業中の天山一二型が3ショットクローズアップで掲載されています。
最後は出撃のため基地を離陸する九七艦攻の写真が続きます。



MODEL Art (モデル アート) 増刊 飛行機模型スペシャル6 2014年 08月号
MODEL Art(モデル アート) 増刊
飛行機模型スペシャル6 2014年 08月号 [雑誌]

★★★☆☆

考証機材 : 零式艦上戦闘機 三二型 二二型 五二型
五二型夜戦 五二型丙 六二型 五四型/六四型


2014/7/20更新

今年の春に前偏が出版された零戦特集の後偏です。
予定通り三二型から最終型までが紹介されています。
最終型というと、ハセガワ1/48零戦 五四型/六四型の作例も紹介されています。
バカでかいスピナーと気化器空気取り入れ口が印象的な機体の、キット製作時の注意点が解説されています。

オープニングは、タミヤ1/32 零戦五二型+二一型改造の零戦三二型の作例と製作時の改造ポイントが紹介されています。
フラップの大きさやタブの形状など詳細にわたって解説されています。
以下タミヤ1/48零戦五二型、タミヤ1/48二二型改造零戦三二型の作例が続きます。
零戦各型の解説は、当時のモノクロ写真とモノクロイラストの側面図で紹介されています。

今回も特筆事項となる「零戦・塗装とマーキング」の後編では、零戦の当時の写真で「さまざまな灰色が存在する訳」の仮説が述べられています。
結論を言うと経年変色ですが、現存する実機のパーツのカラー写真とともにその仮説が解説されており、なるほどと納得する内容となっています。
後半はカラーイラストの側面図で、三二型・二二型・五二型の基本塗装が所属部隊別に12ページ紹介されています。

以下は1/48スケールや1/72スケールの零戦の作例が多数紹介されています。
中にはタミヤ・ハセガワの旧版の1/72三二型やレベル1/72五二型丙など、懐かしいキットやボックスアートも紹介されています。
最後はこれまた懐かしい、バンダイ1/24零戦五二型丙の製作過程がフルカラー8ページで紹介されています。
ここでは、「このキットはかなり古いキットなので考証を気にしていてはほぼ全面作り替えになることは必至でしょう。」という前置きの後に、追加はしても修正はしない方向で製作されています。



MODEL Art (モデル アート) 2014年 07月号
MODEL Art (モデル アート)
2014年 07月号 [雑誌]

★★★★★


考証機材 : ナースホルン ゲイ・ボルグ 爆装零戦増槽


2014/5/27更新

巻頭特集は「ナースホルンと最強71口径88mm砲搭載車輌」
ということで、ニューリリースのタミヤ1/35ナースホルンの作例から始まります。

タミヤ製の作例2点に続いてサイバーホビー1/35ナースホルンの作例も紹介され、ナースホルンのディテールアップポイントが解説されています。
同じく71口径88mm砲搭載車輌のサイバーホビー1/35キングタイガー、タミヤ1/35エレファント、トランペッター1/35ヴァッフェントレーガー88mm対戦車自走砲ゲイ・ボルグ、サイバーホビー1/35ヤークトパンターの作例も紹介されています。

特筆事項は日本機大図鑑に紹介されている、新しく発見された零戦の増槽です。
前号の予告どおり、零戦五二型乙の増槽の実物カラー写真とカラーイラストが2ページで紹介されています。
爆装零戦の両翼に取り付ける木製の増槽です。
各パーツが木ネジで固定されその上に布をはって塗装されているそうです。
吊下げ金具や燃料注入口などのクローズアップ写真も掲載されており、詳しく解説されています。



MODEL Art (モデル アート) 増刊 飛行機模型スペシャル5 2014年 05月号
MODEL Art (モデル アート) 増刊
飛行機模型スペシャル5 2014年 05月号 [雑誌]

★★★★★

考証機材 : 十二試艦戦 零式艦上戦闘機 一一型 二一型 二式水戦


2014/4/17更新

特集「日本海軍 零式艦上戦闘機」の前編です。
毎度のことながら零戦の場合、その型式の多さと人気度から前期と後期の二本立ての編成となります。
前編は十二試艦戦から零戦一一型・二一型・二式水戦の特集となります。
本書はキットの作例や製作過程が全編フルカラーで紹介されており、当時のモノクロ写真は12ショットのみの資料となっています。

まずは零戦キットの頂点ともいえる、タミヤ1/32零戦二一型の作例と製作ポイントの紹介です。
ここでのこだわりは機体の塗色と補助翼保持棒と20mm機銃の薬莢排出孔です。
その後、零戦の開発経緯と各型の変遷の解説へと続きます。
ここでは上記の型式の相違点などが、モノクロイラストで2ページ紹介されています。

このあと本書の特筆事項である、「零戦・塗装とマーキング前編」に続きます。
ここでは国会図書館に収蔵されている「海軍航空機用塗料色別標準」のカラーサンプルが紹介されています。
今回、特別に許可を得て実物を直接撮影し、出版物として始めて掲載されたのですが、あくまでも撮影・印刷により再現されたものなので、当然ながらオリジナルではありません。
本当の色を再現するには、過去にもどって実機の横で調色しない限り不可能なことなのです。
しかしながら、モデラーが実際の色を考察する資料としては現時点で最高のものといえます。
また、いまだ謎の多い飴色塗装や零戦二一型までの塗装の色調に迫る解説が、様々な証言を元に3ページにわたり紹介されています。
その後は零戦二一型・二式水戦・零式練戦の基本塗装と各部隊のマーキングが、1ページ4機のカラーイラストで11ページ掲載されています。
機体の塗色も灰色一色ではなく、製造時期や製造場所・所属部隊などで微妙に異なって表現されています。

後半は現在販売されているタミヤやハセガワのキットの作例が紹介され、これでもかッ!と作りこまれた機体が掲載されています。
珍しいところでは、フジミ1/48・童友社1/32といった発売後40年以上になる超ベテランキットや、零戦1/72シリーズのエアフィックス・マイクロエース(LS)・ハセガワ(旧版)キットなど新旧入り乱れた零戦キットの作例が多数紹介されています。




写真集零戦
写真集零戦

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考証機材 : 零式艦上戦闘機


内容的には1970年代に出版された「丸グラフィッククォータリー」の写真集の改訂版です。
すべて当時のモノクロ写真で、すでに発表されたものが大多数です。
現存する機体のカラー写真は皆無です。
「吉田一零戦傑作写真集」も掲載されています。
ハードカバーの豪華保存版といったところで、ビギナーにはオススメです。

ですが、巻頭に紹介されている航空母艦「瑞鳳」艦上の零戦二一型は、これまでなかった写真です。
南太平洋海戦目前の「瑞鳳」飛行甲板上に繋止された零戦二一型が3ページ5ショットで紹介されています。
数少ない日本空母艦上での撮影写真として、貴重なショットが掲載されています。



MODEL Art (モデル アート) 増刊 零戦の追憶 2013年 12月号
MODEL Art (モデル アート) 増刊
零戦の追憶 2013年 12月号 [雑誌]

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考証機材 : 零戦


零戦といえばラバウル!そのラバウルの現在の風景を見ることができます。
まず最初に現在のラバウルのカラー写真が紹介されています。

花吹山と妹山をバックに東飛行場跡が大きく見開きで掲載されています。。
ほぼ同じ角度で撮られた、零戦と一式陸攻が写っている1942年当時のモノクロ写真も紹介されており、当時もこんな風景だったのだろうと頭の中で着色した次第です。
続いて連合軍の空撮写真と同じ場所の現在のラバウルが紹介され、オーエンスタンレー山脈・ポートモレスビー上空・ガダルカナル島などのカラー写真も紹介されています。

また、40年前にラバウルから回収された零戦の残骸のカラー写真も紹介されており、機体構造や風防のリベットがよくわかるカットも掲載されています。
途中、映画「永遠の0」のスチール写真などの紹介がありますが、そちらはスルーして後半は零戦の練習航空隊などの当時のモノクロ写真が多数紹介されています。

最後に、映画に登場する零戦のキットの作例が紹介されています。
タミヤ1/32零戦二一型のキットに童友社1/32零戦二一型(爆戦)の爆弾架と爆弾を取り付けたもので、映画同様のハゲチョロウェザリングも生々しい特攻仕様です。同じくタミヤ1/32零戦五二型の直掩機仕様の作例も紹介されています。

その次には映画に登場する零戦の1/1実物大模型も紹介されています。
この模型はこれまでの零戦映画に出てきたどのセットよりも非常によくできたもののようです。
最初本書をチラ見した時に、どこの展示機?と思ったほどです。
また、オリジナルに忠実に新造された計器板のカラー写真も紹介されており、キット製作の資料としても参考になりそうです。

現存する機体のカラー写真も4ページ収録されており、プレーンズオブフェイムの機体や名古屋三菱や大和ミュージアムの機体の各部位のクローズアップ写真が紹介されています。



モデルアートプロフィール Vol.13 零戦2 2012年 11月号
モデルアートプロフィール Vol.13 零戦2
2012年 11月号 [雑誌]

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考証機材 : 零式艦上戦闘機 三二型〜五四型


最近新しく出版される零戦関連の資料は、これまでの写真やイラストの上書きのようで目新しいものが少なく、本書もそんなところかナ!?と、内心あまり期待していませんでした。
ところが、予想に反して非常にすばらしい内容の資料で大変驚いています。
本書のほぼ三分の一を占める巻頭のカラーページもさることながら、後半の各型の解説も最新の考証を見ることができます。

まず、巻頭カラーページですが、おなじみの零戦大図鑑から始まります。佐藤繁雄氏/佐藤邦彦氏による詳細なカラーイラストです。
ここでは、三二型・二二型・五二型のカウリング形状の違いやバリエーションが多数紹介されています。
また、三菱製五二型と中島製五二型の微妙な違いも紹介されています。

たとえば、
★中島製は枕頭鋲にこだわらず凸リベットを使用している。
★三菱製のスターター引き手は横向きに対して中島製は縦向き。
★ロケット排気管口の耐熱版は三菱製は小さめの正方形で中島製は横に長い長方形などなど。

他に主翼日の丸マークの位置の違いや脚収納口内部の違い、ステンシルやコックピット内各操作把手の銘板や目盛りの違いまで、ディテールの解説が続きます。この零戦大図鑑は全18ページで紹介されており、上記に挙げたのはほんの一部でまだまだ盛りだくさんの内容となっています。

これに続くカラーページは「零戦三二型〜五二型の基本塗装」
ここでは零戦の塗装とマーキングのカラーイラストだけでなく、ソロモン諸島で撮影された当時のカラー写真やニュージーランドに現存する唯一の二二型のオリジナル塗装のカラー写真、大英帝国戦争博物館に展示中の中島製五二型のオリジナル塗装のカラー写真も紹介されており、基本塗装の最新考証資料として非常によくできた資料といえます。

まだまだ続くカラーページは「ディテールファイル」ということで、現存零戦の細部のカラー写真が13ページ紹介されています。
前述したニュージーランド、オークランド博物館に現存する唯一のオリジナルの二二型が3ページ。

復元作業のために機体からはずされた栄二一型発動機の前面・左側面・上面のカラー写真3カットが紹介されています。
カウリング上面の気化器空気取入口の裏側や、コックピットのオリジナルの塗装、右車輪のホイールカバーをはずしたカットや、右車輪ホイール内側のクローズアップなど貴重なカットが多数紹介されています。

次はイギリス、ダックスフォード帝国戦争博物館の五二型ですが、残骸そのままの状態の機体です。
付根付近で切断された右主翼の断面が紹介されており、桁や燃料タンクの様子を見ることができます。
こちらでも防錆用の青竹色が残っています。

続いておなじみプレーンズ・オブ・フェイムの五二型は1ページ2カットのみの紹介で、申し訳程度に触れているのみですが、なるほどとうなってしまう解説がつけられています。

次はロンドン大英帝国戦争博物館のおなじみの胴体中央部のみの五二型で、ここでは5ページで胴体内と主脚・ホイールがクローズアップされています。

最後のイギリス空軍博物館コスフォードの五二型は機首エンジン部のみ。
カウリング・発動機・発動機架が揃っており、シリンダー・点火プラグの電線・プッシュロッドなどのクローズアップ写真と発動機の裏側が紹介されています。

後半の各型の解説は当時のモノクロ写真とモノクロイラストで解説されています。
ほとんどの写真はすでにおなじみのものですが、大きく引き伸ばされた写真が多く、ディテールの確認がしやすくなっているのが特徴です。コックピットも各型ごとにモノクロ写真とイラストで詳細に解説されています。

五四型の解説も紹介されています。その存在がクローズアップされたころは、起死回生が可能だった間に合わなかった残念な機体という扱いでしたが、実際は2年前に実用化された五二型の性能に戻っただけの機体であって、戦争に間に合ったとしても紫電改を上回る性能を出せるものではなかったとの考証が紹介されています。
確かに五二丙型以降は重量の増加が著しく、その分を補ったにとどまったというのは現実的といえます。五四型はモノクロイラストのみの紹介となっています。

他にもまだまだたくさんの見所がある奥の深い資料です。



世界の傑作機スペシャル・エディションVol.6 零式艦上戦闘機
世界の傑作機 スペシャル・エディションVol.6
零式艦上戦闘機

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考証機材 : 十二試艦上戦闘機 零式艦上戦闘機 一一型〜六三型
二式水戦 零式練戦


紹介されている型は十二試艦戦から六二/六三型までで、金星搭載の五四型の写真は掲載されていません。
また、十二試艦戦の写真も2枚程度となっています。

本書後半に掲載されている当時のモノクロ写真はかなりの枚数が紹介されており、全208ページとかなり分厚い資料となっています。
ただしすでにおなじみのショットばかりで、特に目新しいものはありません。

特筆事項としては当時のカラー写真が6ページ8ショット紹介されているところ。
鹵獲されて米陸軍基地でテストを受ける五二甲型や終戦直後の厚木基地、ソロモン諸島ムンダに遺棄された二二型など米軍によって撮影されたものが紹介されています。

なかでも厚木基地のショットは雷電二一型・二式陸偵・銀河夜戦なども写っている鮮明なショットとなっています。
これらは、モノクロ写真ではよく見かけるおなじみのショットではありますが、保存版の資料でのカラー写真は今まであまりなかったのであえて特筆事項としておきます。

巻頭はフライアブルな復元零戦のカラー写真が14ページにわたり紹介されています。
復元後の現在のカラー写真と復元前の残骸の状態のモノクロ写真も掲載されています。
こちらでも3機小隊は紹介されています。



零戦小隊 (エイムック 2433 第二次大戦機DVDアーカイブ)
零戦小隊
(エイムック 2433 第二次大戦機DVDアーカイブ)

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考証機材 : 零式艦上戦闘機 二一型 三二型 二二型 五二型


現存する零戦のカラー写真集&DVDです。
「零戦小隊」というタイトルと表紙の3機編隊で「オーッ」と興奮しましたが、ほとんどがこれまでに発表された機体のもので、あまり目新しいものはありません。現在製作中の三二型は2ページのみの紹介となっています。
後半に当時のモノクロ写真やイラストによる各型の変遷が紹介されていますが、こちらもおなじみのイラストです。



モデルアートプロフィール Vol.12 零戦 2012年 06月号
モデルアートプロフィール Vol.12 零戦
2012年 06月号 [雑誌]

★★★★★


考証機材 : 零式艦上戦闘機 11型〜21型 二式水戦 零式練戦


特筆事項は巻頭の零戦大図鑑です。

モデルアート誌で連載されていた、佐藤邦彦氏のおなじみのフルカラー精密イラストが10ページで紹介されています。
現存するプロペラブレード、落下増槽、機体の残骸のカラー写真も掲載され、それらを補足するイラストが多数紹介されています。

なかでも機体各部のステンシルの字体や主翼折畳み部のディテール、コックピット計器板のフレーム、各計器や把柄のクローズアップなどなどディテールアップの参考になる資料が多数掲載されています。

続いて塗装とマーキングのカラーイラストが24ページにわたり紹介されており、零戦11型・21型・二式水戦・零式練戦の迷彩が解説されています。
後半は零戦の開発と各型の戦歴などが紹介され、当時のモノクロ写真やモノクロイラストをまじえて解説されています。



A6 M2-N Rufe (Famous Airplanes)
A6M2-N Rufe
(Famous Airplanes)

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考証機材 : 二式水上戦闘機


スケールアヴィエーション2011年09月号特集「日本の水上機」で紹介された洋書です。
ポーランドのKAGERO社から発行されており、言語は英語です。

二式水上戦闘機といえば、ほとんどが零式艦上戦闘機のオマケ程度の紹介しかされていない資料が多い中、本書は二式水上戦闘機のみを扱った珍しい資料です。

多くのバリエーションの写真が収録されており、二式水上戦闘機の製作には非常に有効な資料となります。また、本書には二式水戦用のデカールも付属しています。



現存零戦アーカイブ
現存零戦アーカイブ (エイムック 2131)

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考証機材 : 零式艦上戦闘機 21型 32型 22型 52型 62型


現存する零戦のカラー写真集です。現在の状態の写真に加え、修復前のカラー写真も掲載されており、オリジナルの青竹色のワンショットもあります。

最近新造された機体は、機内色や外部塗装なども考証されているためカラーリングの参考にもなりそうです。
特にダコタ・ブレイド製零戦21型は飴色を再現しているとのことで、本書でも多数の大判カラー写真が掲載されています。

特筆事項は、現在ヴィンテージ・エアクラフトで新造されている零戦32型です。
この機体は、マーシャル諸島タロア島から回収された第3148号機の残骸を採寸して新造が進められ、栄21型発動機を搭載して近年中の飛行をめざしている機体です。
本書には、その新造中の機体や、タロア島で発見されたときのカラー写真、レストア中の栄21型の各パーツのカラー写真などの貴重な資料が掲載されています。

また、付録のDVDにはプレーンズオブフェイムの零戦52型の主脚修復作業と、この零戦32型の新造作業の様子が収録されています。
52型の主脚修復作業では、まるで自分が整備員になったような感じで主脚まわりや主脚収納部、点検口を見ることができます。



現存零戦図鑑―いまも世界の空を飛ぶ
現存零戦図鑑
いまも飛ぶ零戦が終結!
[DVD付き]

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現存零戦図鑑 2
現存零戦図鑑 2
[DVD付き]

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考証機材 : 零式艦上戦闘機 
21型 22型 52型


現存する零式艦上戦闘機を大判のカラー写真で紹介するDVD付の書籍です。
おもにフライアブルな零戦のショットが多く飛行中の写真もありますが、コックピットやエンジンまわりなどディテールが大きく鮮明なカラー写真で見れるのが特にありがたい一冊です。

二冊共通の特筆事項は、世界で唯一飛行可能な零戦21型のカラー写真です。
エンジンはDC3のP&Wを使用しているそうですが、「世界屈指の忠実度を誇る」と豪語するだけあって、カウリングまわりが往年の零戦のように直線の美しい機体に仕上がっています。

オリジナルの零戦52型や、ロシア製の22型の写真はおなじみですが、この21型は他ではあまりみることがなかったので貴重な一冊といえます。
前卷には、ありし日の坂井三郎氏の談話の紹介や、零戦の各型の変更部分をカラーイラストで紹介しています。
パート2では、現存零戦の戸籍が紹介されており、どこにどんな機体があるのかがわかるようになっています。
2008年8月20日発行の書籍ですので最新の情報となっています。



零式艦上戦闘機22ー63型 (世界の傑作機 NO. 56)
零式艦上戦闘機 22-63型
(世界の傑作機 NO.56)

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考証機材 : 零式艦上戦闘機 32型 22型 52型 63型


カラーページは8ページ。
うち4ページが塗装とマーキングのイラストで、残りは唯一栄エンジンで飛行可能なプレーンズ・オブ・フェイムの零戦52型のカラー写真です。

当時のモノクロ写真は、これまでに各誌で紹介されたおなじみのものが多数見受けられます。
たとえば、32型といえば報國号。52型といえば上記のサイパンの鹵獲機の写真と言った具合に、特別にこれといったショットはありません。



三菱零式艦上戦闘機 (エアロ・ディテール)
三菱零式艦上戦闘機 (エアロ・ディテール7)

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考証機材 : 零式艦上戦闘機 32型 22型 52型 63型


エアロ・ディテールの創刊初期に発行されたために、後期のものに比べると写真のコマ取り、大きさ、部位、アングルなど構成に不満は残りますが、現存する零戦のカラー写真集としては第1級の資料です。

中でも、大英博物館の零戦52型の色あせた当時の色のままの操縦席の写真は、部品、塗装ともに当時のままを維持しているオリジナルの状態を見ることのできる唯一の実機資料であり、同じく本書に掲載されている三菱重工が復元した52型甲のコックピットのカラー写真とその色調を比較してみると非常に参考になります。

また、21型の機首部のクローズアップのカラー写真も2ページにわたり掲載されています。カウリングやスピナー、7.7mm機銃発射溝、気化器空気取入口など、カラー写真の少ない21型の貴重な資料といえます。



零戦 (軍用機メカ・シリーズ)
零戦 (軍用機メカ・シリーズ)

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考証機材 : 零式艦上戦闘機


巻頭はプレーンズ・オブ・フェイムの零戦52型のカラー写真が32ページ続きます。

最初の17ページは飛行シーン。脚を出してローパスするショットや、ロールをうった連続写真が6ショットと外観が続き、カウリングをはずしたエンジンのクローズアップ・タイヤ収納部・胴体側タイヤフェアリングの裏側のアップ・主脚・スロットルレバー・フラップ開状態のフラップ裏側と開閉機構のアップなど、コックピット計器板にいたっては、2ページ見開きのドアップとなっています。

最後は琵琶湖から引き揚げられた零戦63型のカラー写真が3ページとなっています。
塗装とマーキングのカラーイラストは後半に6ページ掲載されています。

プレーンズ・オブ・フェイムの零戦52型が最初に里帰りして日本の空を飛んだころに出た資料だけに、当時としては画期的にカラー写真の多い書籍でした。
また、ラバウルで改造された複座の零戦21型の修復作業のモノクロ写真が8ページ紹介されています。
ここでは後席のスライド風防のレールや形状がよくわかるショットが掲載されており、胴体日の丸の点検孔などの通常の21型との相違点なども解説されています。

他に各型変遷の相違点のカラーイラストや、精密図面なども多数掲載されていますが、本書は零戦54型/64型の写真が公表される以前に発行された資料のため、気化器空気取り入れ口の形状は大型のものとなってはいません。
軍用機メカ・シリーズの解説




零戦秘録―完全復刻資料・写真集 零式艦上戦闘機取扱説明書
零戦秘録 完全復刻資料・写真集
零式艦上戦闘機 取扱説明書

★★★☆☆

考証機材 : 零式艦上戦闘機


昭和19年に海軍航空本部が作成した「零式艦上戦闘機取扱説明書」の完全復刻版。
つまり、当時の零戦のマニュアルを当時の図と解説で復刻したもの。資料としての写真はほとんどなく、大部分が取扱説明と当時のイラストです。

この手の資料はコアなマニア向けです。たとえば、烈風のこの部分がどうしてもわからない。
というばあいに、零戦の場合こうなっている。雷電はこう。だったら烈風はこうではないか?
という仮説を導くするさいの基本資料として有効です。



零式艦上戦闘機図面集
零式艦上戦闘機図面集



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