ハンディ版 図解・軍用機シリーズとは ★1976年に出版された「丸メカニック」という書籍の合本改訂版の縮刷版の書籍です。 ★このシリーズの特徴は、各機体の構造やメカニズムを詳しく解説しているというところです。 ★当時のモノクロ写真と精密なイラストを同時に掲載して、各部位のディテールを詳しく解説しています。 ★この精密なイラストは実機のオリジナルの取扱説明書をもとにして作成されたもので、本シリーズ以降に発行された他の資料にも使用されているように思われます。 ★また、オリジナルの取扱説明書がそのまま掲載されているものもあります。 ★本シリーズのカラーページは、コックピットのカラーイラストと塗装とマーキングのカラーイラスト、精密解剖図という構成となっています。 ★カラー写真はほぼ無いに等しい状態なので、カラーリングの参考にはなりませんが、各部位の構造や機構はかなりわかりやすく解説されています。 ★「丸メカニック」の創刊号は、下の画像の一番左の紫電改でした。表紙のカラーイラストに反して内容的には「なんじゃこりゃ!」というくらいに落胆したのを今でも覚えています。 ★大戦を生き延び、その後もスクラップにされることなく奇跡的に生き残った日本機の当時の状況は、野ざらしで展示されていたり、外国の博物館の倉庫に放置されたままの時代でした。 ★日本はその開発国であるにもかかわらず、敗戦国であるがゆえに情報が不足している時代でした。 ★しかし、その右の合本改訂の「軍用機メカ・シリーズ」で出版されたときはかなり充実した内容になっており、時間の経過による情報の蓄積を感じることができました。 ★この「軍用機メカ・シリーズ」は2〜3機種を一冊にまとめた書籍となっています。 ★一番右端の「ハンディ版 図解・軍用機シリーズ」とまん中の「軍用機メカ・シリーズ」は現在も販売されており、内容はそのまま同じとなっています。 ★違いはその大きさです。「軍用機メカ・シリーズ」のほうが大きいので、なにかと見やすくおすすめです。 ★創刊が1976年ということで、資料的には当時の古いままで最近発見された新事実などは当然掲載されていません。 ★また、複数の機種が前編と後編などに分かれて掲載されているのではなく、入り乱れて掲載されているため、一機種を追いかけているときは非常に猥雑に感じます。 ★しかしながら、九四式水上偵察機や零式水上偵察機・九七式重爆撃機・九九式軍偵察機/襲撃機などの、どちらかというとマイナーな機種の資料を残していただいたことは、日本機ファンとしては大変にありがたいことと感謝しております。 ★「軍用機メカ・シリーズ」のバックナンバーはこちら ★「ハンディ版図解・軍用機シリーズ」のバックナンバーはこちら |
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丸メカニック創刊号 |
丸メカニック創刊号の裏表紙はオオタキの広告 これらのキットは現在マイクロエースから販売中 |
合本改訂版 軍用機メカ・シリーズ |
ハンディ版図解・軍用機シリーズ |