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考証機材と資料リポート

まけた側の良兵器集III
まけた側の良兵器集III

★★★☆☆

考証機材 : 扶桑型戦艦 戦艦大和 航空母艦隼鷹 重巡洋艦青葉 妙高型巡洋艦
航空巡洋艦最上 軽巡洋艦夕張 駆逐艦綾波 駆逐艦夕立 丁型潜水艦
零式水上偵察機 零式観測機 四式戦闘機疾風 キ64試作戦闘機 九七式重爆撃機
夜間戦闘機月光 九七式艦上攻撃機 艦上攻撃機天山 二式飛行艇


2017/7/1更新

いつものようにコミカルかつ精密なイラストの良兵器集第3弾です。
本書は左記の機材のイラストが多数紹介されており、各艦艇・航空機の全体図や艦橋・砲塔・武装などの各部位が紹介されています。
イラストは写真など情報量が多い画像をちょうど良い具合にデフォルメされて紹介されているので、模型製作には向いているかもしれません。

例によって他の資料ではあまり見かけない機材の紹介です。
九六式一一○糎探照灯一型
九四式爆雷投射機
丁型潜水艦全体像と艦橋、回天搭載架台
月光電探空中線変遷図と爆装時の主翼下面図
二式飛行艇爆装主翼下面図
キ六四試作戦闘機全体図・主翼下面図
キ二一 九七式重爆撃機鉄道輸送模式図



イラストで見る日本陸・海軍機大図鑑(2) 2016年 04 月号 [雑誌]: モデルアート 増刊
イラストで見る 日本陸・海軍機大図鑑(2)
2016年 04 月号 モデルアート 増刊

★★★★★


考証機材 : 日本陸海軍機の装備


2016/4/1更新

イラストで見る 日本陸・海軍機大図鑑A
零戦の照準器・増槽ほか偏

ということで、オープニングは照準器。
第1章:日本陸海軍の照準器
零戦と開発段階から進行し、戦闘機の眼として生産され続けた九八式射爆照準器一型のカラーイラストが6ページ。
十二試艦戦に取り付けられた「レビ」照準器のイラストや富岡光学製・千代田光学精工製の違いなどが、ディテールがよくわかる大きなイラストで紹介されています。

艦上爆撃機と水上偵察機用として制式採用となった九八式射爆照準器二型も6ページ。
富岡光学に次いで量産した東京光学製のディテールや取り付け金具などが紹介されています。
陸軍の100式射撃照準器も各部位のディテールや照門・照星の起倒機構など6ページ紹介されています。

その他の照準器として
雷撃照準器と目盛板
九七式飛行艇用雷撃照準器
零式雷撃照準器二型
電鍵
垂下アンテナ
無線電信機
【コラム】では光像式射爆照準器が「O.P.L」と呼ばれる理由と「O.P.L」社製照準器のイラストも紹介されています。

第2章日本陸海軍機の増槽
現存する零戦の増槽を元に、押出装置などの構造・機構の詳細が紹介されています。
機体に装着した状態や投下後の状態の内部構造図など、増槽を知る上で非常に興味深い内容となっています。
他に月光・キ44鍾馗・彩雲・彗星の増槽も紹介されています。

第3章日本陸海軍の装備
射撃訓練用の八九式写真銃・雷撃訓練用の一式雷撃照準鑑査写真機・零式観測機の補助フロート・零戦二一型の編隊灯・考証を反映した模型製作キ44などが紹介されています。



日本陸海軍機大図鑑 2015年 10 月号 [雑誌]: モデルアート 増刊
日本陸海軍機大図鑑
2015年 10 月号 モデルアート 増刊

★★★★★


考証機材 : 零戦 雷電 紫電/紫電改 晴嵐 零式観測機 震電
瑞雲 深山/連山 彩雲 月光 流星 屠龍 鍾馗


2015/9/19更新

モデルアート誌に連載中の「零戦大図鑑」あらため「日本機大図鑑」の特集です。
このコーナーは本サイトでも特筆事項として多数紹介しており、その特集の本誌となると特筆事項の塊となってしまい膨大な量の解説となってしまうので、ここでは掲載資料の機種と内容のみ紹介します。
連載の内容を再検討し加筆修正されているので、始めて見る資料もあります。

★陸海軍機の操縦席を見る
零戦二一型・三二型・五二型 零戦の頭当て
雷電一一型の計器板
紫電二一型(紫電改)の計器板
晴嵐の計器板 晴嵐の後席 晴嵐の無線電信機
零式水上観測機一一型
震電の計器板 震電の操縦席
瑞雲の計器板
屠龍甲型 屠龍丁型
深山 連山

★陸海軍機の内装・外装の検証
手動慣性始動機 零戦の手動慣性始動機 二式水戦の手動慣性始動機 紫電/紫電改の手動慣性始動機
雷電の手動慣性始動機 月光/九六艦戦/烈風の手動慣性始動機
十二試艦戦/零戦一一型/二一型の機首 零戦のエンジン 零戦三二型/二二型/五二型の機首 零戦五二型の機首
栄エンジン二一型/三一型
彩雲のエンジン架覆い 彩雲のエンジン始動 彩雲のエンジン架 彩雲の排気管/カウルフラップ 彩雲の機首
現存した「彩雲エンジン架覆い」のその後 誉二一型エンジン
零戦の主脚 雷電の主脚
陸軍機の主脚/頭当て
彩雲の主脚
零戦二一型の主翼 零戦五二型の主翼
二式戦闘機 鍾馗の主脚 二式戦闘機 鍾馗の燃料タンク収納部
二式戦闘機 鍾馗の翼内燃料タンク 二式戦闘機 鍾馗の翼内燃料タンク緊定帯
零戦の尾輪 陸海軍機の尾輪 零戦の尾脚 海軍機の尾橇 尾輪回転制限装置 零戦の尾輪求心装置
雷電の尾輪求心装置 紫電/紫電改の尾輪求心装置 月光の尾脚 彩雲の尾脚と配電盤
零戦五二型のジャッキ 零戦二一型のジャッキ
前翼型滑空機MXY6 震電の胴体後部と側翼
深山・連山 深山の射爆兵装 深山の降着装置
紫電改の主翼と尾翼
流星の風防




中島夜間戦闘機月光11型後期型 (モデラーズ・アイ)
中島夜間戦闘機 月光11型後期型
(モデラーズ・アイ)

★★★★★

考証機材 : 月光11型後期

モデラーの視点で見た、モデラーのための資料写真集。
「模型を片手に読むハンドブックとして・・・タミヤの月光を作るならこの一冊」とオビに記載されているように、田宮模型の企画協力のもと、大日本絵画から発行された中身の濃い資料です。

本書の特長はサブタイトルにもあるように、タミヤの1/48月光11型後期型の製作に特化した資料だということです。
内容は、スミソニアンに保管されている復元機のカラー写真とその解説が大多数をしめますが、各部位がかなり詳細に解説されています。

たとえば、操縦席まわりだけでも4ページ15ショット、偵察席は5ページ20ショットのカラー写真が掲載され、主要な計器やスイッチの解説がくわえられています。
その他外観だけでなく、風防、胴体後部の20mm機銃や主脚・主脚収納部、尾輪など模型の製作に必要なディテールが多数紹介されています。
「モデラーの視点で見た、モデラーのための資料写真集」というキャッチフレーズも納得の詳しい内容です。

また、マークのついた解説は模型の解説となっていてディテールアップの参考になります。
例をあげると「キットに入っている消炎管は、スライド金型を利用して孔が表現されている点は特筆に値するが、縁をより薄く仕上げてやるとより実感が増す。
実物は1mm厚。創作をまじえて熱による変色・退色を再現してもよいが、実物はニッケルクローム鋼製でさびないので、鉄の赤さびを表現したりしないこと。」といったような親切な指導も多数掲載されています。

後半には塗装とマーキングのカラーイラストが14ページにわたり掲載されています。
こちらは1ページに1機体が紹介され、その機の部隊や搭乗員などについても解説されています。
作例はカラー写真で3ページ7ショット、モノクロの3面図は4ページで紹介されています。
まさに「モデラーズ・アイ」と呼ぶにふさわしい一冊です。



海軍夜間戦闘機「月光」 (世界の傑作機 NO. 57)
世界の傑作機 No.57海軍夜間戦闘機「月光」
(世界の傑作機 NO. 57)

★★★★★

考証機材 : 月光

カラーページは計8ページ。
4ページが塗装とマーキングのカラーイラスト。
十三試双発陸上戦闘機から始まり、二式陸偵やラバウルでの二式陸偵改造の機体ほか16種類のマーキングが紹介されています。

残りの4ページはスミソニアンで修復された現存する月光のカラー写真です。
機体外観、キャノピー全体などの鮮明な画像が掲載されています。
機首下面外観の写真では照準窓や電探、エンジンナセル下面などがよくわかります。

操縦席は正面と右側、左側の2カットが紹介されています。
計器類、レバー、ノブなどがオリジナルの状態に復元されているとのこと。
後席は偵察席と斜め銃搭載部分の修復中のカラー写真が4カット紹介されています。

この機体は終戦後追浜基地で米軍に引き渡された後、分解されてそのまま保管されていたものを修復した機体で、全体的にほぼオリジナルの状態に復元されています。

続く「J1シリーズの開発と各型」では量産中の二式陸偵の当時のモノクロ写真が紹介されており、機体構造がよくわかります。
ここでは主翼付根の断面・ナセル後端のフラップ操作用ロッド・水平安定板取付部・燃料タンク格納部・胴体骨組み・電信員席下面の扉などなどの鮮明な写真が紹介されています。

後半は当時のモノクロ写真で,、実施部隊や米軍に鹵獲された二式陸偵・月光が紹介されています。
十三試双戦の背負い式旋回銃架や機首武装の写真も紹介されています。
また、大型球形銃塔や機首電探のディテールがよくわかるショットも紹介されています。



丸 2011年 05月号
丸 2011年 05月号 [雑誌]

★★★★★

考証機材 : 月光11型

特筆事項が一点あります。
テニアン島占領後に米軍によって撮影された、月光11型の当時のカラー写真が1ページワンショットで掲載されています。本誌初公開のようです。

この月光は対艦用の電探を搭載しており、洋上索敵・対潜哨戒に従事していた機体のようです。
当時のカラー写真としては非常に鮮やかな発色で、周囲の草の色が当時のままに美しく写っており、月光の暗緑黒色やプロペラの茶色、味方識別帯の黄橙色など、当時のカラーリングを知る貴重な資料となります。


アナタノ知ラナイ兵器
アナタノ知ラナイ兵器
―イラストで見る末期的兵器総覧

★★★☆☆

考証機材 : 月光二三型

本書はスケールアヴィエーションとネイビーヤードに掲載された兵器のモノクロイラスト集です。
したがってカラーリングの参考にはなりませんが、各部位のディテールを推し量る資料として参考になるものと思われます。
内容は
・航空機編が
零式艦上戦闘機五二丙型零式艦上戦闘機三二型雷電二一型月光二三型銀河一一型零式水上観測機F6FヘルキャトTBF/TBMアベンジャーF8Cクルセイダー
・艦船編が
一等輸送艦特型格納筒(甲標的)SS金物(海龍)十四m特型貨物船(大発)二号型海防艦水上艦艇用電波探信儀
月光は6ページにわたって解説されています。
特筆事項として電探の形状や爆弾架、3号爆弾のイラストも紹介されています。


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