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日本海軍 九七式飛行艇 / 二式飛行艇 資料

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考証機材と資料リポート

二式飛行艇 (世界の傑作機No.184)
二式飛行艇
(世界の傑作機No.184)

★★★★★

考証機材 : 二式飛行艇

2018/4/11更新

巻頭カラーページは16ページ。
現在、海上自衛隊鹿屋基地に展示されている、二式飛行艇一二型第426号機の機体外観のカラーページが4ページ。
機体内部は9ページで、艇首室、タンク室のある下方室、操縦室、電信員席、搭乗整備員席、各銃座などが紹介されています。
比較的最近に撮影されたもののようで、各部の痛みが見て取れます。
残りは機体側面塗装図のカラーイラストが紹介されています。

当時のモノクロ写真では、フロート収納式の二二型の貴重な写真も3カット紹介されています。
また、胴体に米軍の国籍標識が書かれた426号機をアメリカへ送る作業の写真や、PB4Yと空戦中の二式飛行艇の写真なども紹介されています。

最後の「二式飛行艇の移設と構造細部」では、船の科学館から鹿屋基地に移設する際に行われた分解作業の記録写真も紹介されており、現在では見ることができない内部構造も見ることができます。
本書では今までに見たことのない画像も多数紹介されており、二式飛行艇制作の貴重な資料となっています。



まけた側の良兵器集III
まけた側の良兵器集III

★★★☆☆

考証機材 : 扶桑型戦艦 戦艦大和 航空母艦隼鷹 重巡洋艦青葉
妙高型巡洋艦 航空巡洋艦最上 軽巡洋艦夕張 駆逐艦綾波
駆逐艦夕立 丁型潜水艦 零式水上偵察機 零式観測機
四式戦闘機疾風 キ64試作戦闘機 九七式重爆撃機 夜間戦闘機月光
九七式艦上攻撃機 艦上攻撃機天山 二式飛行艇


2017/7/1更新

いつものようにコミカルかつ精密なイラストの良兵器集第3弾です。
本書は左記の機材のイラストが多数紹介されており、各艦艇・航空機の全体図や艦橋・砲塔・武装などの各部位が紹介されています。
イラストは写真など情報量が多い画像をちょうど良い具合にデフォルメされて紹介されているので、模型製作には向いているかもしれません。

例によって他の資料ではあまり見かけない機材の紹介です。
九六式一一○糎探照灯一型
九四式爆雷投射機
丁型潜水艦全体像と艦橋、回天搭載架台
月光電探空中線変遷図と爆装時の主翼下面図
二式飛行艇爆装主翼下面図
キ六四試作戦闘機全体図・主翼下面図
キ二一 九七式重爆撃機鉄道輸送模式図



飛行機模型スペシャル(17) 2017年 05 月号 [雑誌]: モデルアート 増刊
飛行機模型スペシャル(17)
2017年 05 月号モデルアート 増刊

★★★☆☆

考証機材 : 二式飛行艇 九七式飛行艇

2017/5/8更新

【特集1】日本大飛行艇物語
今年ニューリリースとなった、ハセガワ1/72二式大型飛行艇に呼応しての特集です。

まずは完全新金型の二式大型飛行艇から。
今回のキットは、現存する二式大型飛行艇一二型の前期型426号機を参考に製作されています。
そのため、このキットでは艇首室・操縦室・前部乗員室・休憩/仮眠室・側方銃座・上部銃座・尾部銃座などの機体内部や機銃も再現されており、フィギュアも付属します。
今回の作例では、純正のエッチングパーツと日本海軍機装備品ディテールアップエッチングパーツAも使用されており、その制作過程とチェックポイントなどが紹介されています。

続いてはハセガワ1/72九七式飛行艇の作例です。
こちらは約半世紀前に発売されたベテランキットなので、スジボリやリベット打ちなど、かなり手を加えた作例となっています。

後半は日本大飛行艇物語の解説と、塗装とマーキングのカラーイラストが紹介されています。
ここでは九七式飛行艇の民間型「大日本航空」の機体や、新明和PS-1 US-1 US-2なども紹介されています。

ニューキットセレクションはタミヤ1/48飛燕の「上手い!易い!速い!」の至れり尽くせりキットが製作過程とともに紹介されています。



川西二式飛行艇 (エアロ・ディテール)
川西二式飛行艇
(エアロ・ディテール)

★★★★★

考証機材 : 二式飛行艇12型

現在海上自衛隊鹿屋基地に展示されている機体です。
掲載されている写真は、船の科学館に展示してあった当時の二式飛行艇です。

現存する唯一の二式飛行艇のカラー写真や詳細のイラストが掲載されており、モデル製作のための第1級の資料です。

とくに本書の後半では、アメリカから返還されたときのオリジナルの塗料を調査してサンプルを掲載しているので、当時の一般的な海軍機の色合いを知ることができます。




疾風・九七重爆・二式大艇 (軍用機メカ・シリーズ)
疾風・九七重爆・二式大艇
(軍用機メカ・シリーズ)

★★★★★

考証機材 : 疾風 九七重爆 二式飛行艇

カラーページはコックピットカラーイラスト2ページ、二式飛行艇の精密機体解剖図2ページ、塗装とマーキング5ページという構成になっています。

現存する機体の写真は、返還された当時のものがモノクロで掲載されています。
カラー写真は皆無なので、その分野は他の資料に譲ります。

この資料の特徴は、やはりメカニックの構造図や、その詳細な解説です。
側方スポンソン銃座の射撃法や、整備用の折り畳みステップ、ピトー管のカンザシの具体的な使用法など、どちらかというと二式飛行艇のメカニカル情報資料という感じです。

軍用機メカ・シリーズの解説




日本海軍軍用機集―モーリス・ファルマンから橘花まで (図解 世界の軍用機史)
日本海軍軍用機集
モーリス・ファルマンから橘花まで
(図解 世界の軍用機史)

★★☆☆☆

考証機材 : 九七式飛行艇 二式飛行艇

写真は一切なく、モノクロのイラストと解説文の資料ですが、コックピットや内部構造図などの詳細なイラストが多く資料的価値の高い一冊です。

日本海軍航空隊草創期の機体から、太平洋戦争末期の試作機まで幅広く紹介されています。
そのため、一機種あたりの情報量としてはかなり少なく物足りない感もありますが、資料の少ない試作機や大戦末期の機体なども掲載されているので何かと役に立つ資料です。

◇九七式飛行艇は4ページで紹介されています。内容は
◆九七式飛行艇二二型二面図◆胴体断面図(機首部・主翼桁取付け部・燃料タンク室後方壁部・後部)◆艇体内部配置図(側面図・上面図)◆主翼構造図(左翼)◆補助フロート構成図(左側を前方より見る)◆フラップ構造図◆主翼断面図◆主計器板配置図◆艇体後部無線席装備要領図◆操縦装置全般図◆無線機アンテナ展張要領などの精密イラストが掲載されています。

◇二式飛行艇は4ページで紹介されていますが、こちらは他の資料のほうが充実しているので省略します。



南海の花束 [DVD]
南海の花束
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★★★★★

考証機材 : 九七式飛行艇 民間型

1942年に製作された、本物の九七式飛行艇を使ったモノクロ映画です。
ストーリーは、南海の島への新航路開拓にチャレンジする民間航空会社の男たちの物語です。
具体的な名称は出てきませんが、南洋航路というとさしずめ「サイパン⇒トラック⇒ラバウル」くらいの航路でしょうか?

ハリウッド映画のような高いセンスのある作品です。
同世代の邦画と比べると一線を画した感があり、画像や景色が非常に美しい作品となっています。
登場人物も、日本人なのにハイカラな演出をされているので、ホントにハリウッド映画のようなイメージの作品です。

吉田ピンさんではないですが、この作品がカラーであったならどれほど美しい作品であったろうと考えさせられます。
使用している飛行艇は九七式飛行艇の民間旅客機型なので、銃座などは当然ありませんが、生きた九七式のモノホンの迫力を感じることができます。


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