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考証機材と資料リポート

日本陸海軍機大図鑑 2015年 10 月号 [雑誌]: モデルアート 増刊
日本陸海軍機大図鑑
2015年 10 月号 モデルアート 増刊

★★★★★


考証機材 : 零戦 雷電 紫電/紫電改 晴嵐 零式観測機 震電
瑞雲 深山/連山 彩雲 月光 流星 屠龍 鍾馗


2015/9/19更新

モデルアート誌に連載中の「零戦大図鑑」あらため「日本機大図鑑」の特集です。
このコーナーは本サイトでも特筆事項として多数紹介しており、その特集の本誌となると特筆事項の塊となってしまい膨大な量の解説となってしまうので、ここでは掲載資料の機種と内容のみ紹介します。
連載の内容を再検討し加筆修正されているので、始めて見る資料もあります。

★陸海軍機の操縦席を見る
零戦二一型・三二型・五二型 零戦の頭当て
雷電一一型の計器板
紫電二一型(紫電改)の計器板
晴嵐の計器板 晴嵐の後席 晴嵐の無線電信機
零式水上観測機一一型
震電の計器板 震電の操縦席
瑞雲の計器板
屠龍甲型 屠龍丁型
深山 連山

★陸海軍機の内装・外装の検証
手動慣性始動機 零戦の手動慣性始動機 二式水戦の手動慣性始動機 紫電/紫電改の手動慣性始動機
雷電の手動慣性始動機 月光/九六艦戦/烈風の手動慣性始動機
十二試艦戦/零戦一一型/二一型の機首 零戦のエンジン 零戦三二型/二二型/五二型の機首 零戦五二型の機首
栄エンジン二一型/三一型
彩雲のエンジン架覆い 彩雲のエンジン始動 彩雲のエンジン架 彩雲の排気管/カウルフラップ 彩雲の機首
現存した「彩雲エンジン架覆い」のその後 誉二一型エンジン
零戦の主脚 雷電の主脚
陸軍機の主脚/頭当て
彩雲の主脚
零戦二一型の主翼 零戦五二型の主翼
二式戦闘機 鍾馗の主脚 二式戦闘機 鍾馗の燃料タンク収納部
二式戦闘機 鍾馗の翼内燃料タンク 二式戦闘機 鍾馗の翼内燃料タンク緊定帯
零戦の尾輪 陸海軍機の尾輪 零戦の尾脚 海軍機の尾橇 尾輪回転制限装置 零戦の尾輪求心装置
雷電の尾輪求心装置 紫電/紫電改の尾輪求心装置 月光の尾脚 彩雲の尾脚と配電盤
零戦五二型のジャッキ 零戦二一型のジャッキ
前翼型滑空機MXY6 震電の胴体後部と側翼
深山・連山 深山の射爆兵装 深山の降着装置
紫電改の主翼と尾翼
流星の風防



造形村コンセプトノートSWS (No.I 震電)
造形村コンセプトノートSWS(No.I 震電)

★★★★★

考証機材 : 震電

これまで見た震電の資料の中でも最高の資料です。

1/32震電をリリースした「造形村」が刊行した「震電の攻略本」です。
1/32震電のジオラマ風カラーショットから始まり、実機のモノクロ写真とイラストによる開発ストーリーの解説をへて、スミソニアンに保管されている機体のカラー写真へと続き、最終的に1/32キットの製作工程、アフターパーツの紹介、キットの作例へと進みます。

すべてが特筆事項となりますが、スミソニアンの機体のカラー写真は非常に見やすく、特に機体内部色などのオリジナルカラーの参考になるショットが多数掲載されています。
また、これらの解説はいままでの他の資料と比べてもさらに奥が深く、各部位の詳細が分析されています。

キットの製作工程の解説も、実機の写真をまじえて各パーツが検証されており、震電実機の設計理念までもが解説されています。
また、迷彩のぼかしのテクニックや、日の丸の塗装方法、スキマのふさぎ方など、1/32震電を完成させることで、キット製作の基本的なテクニックのガイドブックにもなっています。

たとえていうと、まるで「エアロディテール」と「世界の傑作機」と「モデルアート」をすべて一冊にまとめたような内容に仕上げられています。
これでこの価格は、はっきりいって安すぎます!
造形村の皆さん本当にありがとうございます。



MODEL Art (モデルアート) 2010年 04月号
MODEL Art ( モデルアート )
2010年 04月号

★★★★☆

考証機材 : 震電

今回は「震電と日本海軍の試作機」が特集となっています。

震電は造形村の1/32とハセガワの1/48の作例が掲載されています。その他の試作機は
秋水 ファインモールド1/48  橘花 ファインモールド1/48
景雲 ファインモールド1/72  紫雲 アオシマ1/72
などの作例と製作ポイントの解説が掲載されています。

が、なんといってもメインは、2機の作例が紹介されている造形村の「1/32震電」です。
1機は部分的にパネルをはずして、エンジン・機銃収納部が見える状態の機体。
もう1機はあっさりした感じで、ドイツ機的なテイストの迷彩がほどこされた、実戦配備された想定の機体です。
どちらも実機さながらの迫力があります。

また、本誌では造形村「1/32震電」開発陣のインタビューも掲載されています。
その中で「1/32震電」開発にさいしてのご苦労もいくつか紹介されています。

たとえば、「30mm機銃を機首のこの空間に収めるにはこの配置しかありえない。」といった具合の実機の開発にも等しい創意工夫や、洞察。
オイルクーラーの排気口に排気管をつなげて排気し、地上運転時の冷却空気を導入する仕組みなど、
可能な限り集められる資料をもとにしていろいろと推理し、模索しながらパズルを組み合わせるように開発されたそうです。

これらの内容から推察すると、造形村「1/32震電」は現在知りえる震電の資料の集大成であり、現代における震電のモックアップともいえる存在です。
震電の外観は、現在公表されている1号機の写真でかなり鮮明に知ることができます。

しかし、メインフレームなどの内部構造や艤装の機構などはなかなか知りえませんでした。
それが、造形村「1/32震電」で立体化され、視認することができるようになりました。
その副産物として、開発工程で新しい発見もたくさんあったようです。

それらの一部は、本誌特集内の「震電に秘められた10の発見」のイラストでも紹介されています。
<これらのことから、モデルアート2010年4月号は、造形村「1/32震電」を解説することによって震電の最新の考証を解説している数少ない資料のひとつといえます。



陸海軍試作戦闘機 (1)
(〈歴史群像〉太平洋戦史シリーズ (31))

★★★★★

考証機材 : 震電

本書は幻の試作機烈風・震電・キ83・キ94の特集で、CGやモノクロ写真を交えた詳細な資料です。

特筆事項としては、現存する五式30ミリ機銃のカラー写真が1ページ7ショットで掲載されており、カラーイラストや当時のモノクロ写真で15ページにわたり詳細に解説されています。

震電の資料としては、現存する当時のモノクロ写真が7ページ12カット、スミソニアンの機体のカラー写真が8ページ16カット掲載されています。


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