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考証機材と資料リポート

Scale Aviation(スケールアヴィエーション) 2018年 03 月号
Scale Aviation
(スケールアヴィエーション)
2018年 03 月号

★★★☆☆

考証機材 : Ju87

2018/2/15更新

世界的人気機種スツーカの特集です。

まずはハセガワ1/32 Ju87G-2 カノーネンフォーゲルの作例から。
「ディテールアップはほどほどに、塗装で魅せる仕上げの極意。」というコンセプトのもと、アフターパーツの消焔ダンパーとVS111プロペラを使用したビッグスケールの機体の塗装表現が解説されています。

続いてエアフィックス1/48 Ju87B-2。「剥離した冬季迷彩の再現、その極め方。」
「剥がし」に要求される、道具と観察力と(模型的)演技力。ということで、剥がしの塗装過程もカラー写真で解説されています。

グラーフ・ツェッペリン艦上のジオラマは、ハセガワ1/48 Ju87D-5改造、Ju87H-1シースツーカ。
故・今井邦孝氏の作品をリメイクした幻の機体が紹介されています。
主翼を折りたたみ、ドイツ風の魚雷とアレスティングフックを装備した、非常に興味深い妄想の艦上機となっています。

スツーカ各型のモノクロ側面図も紹介され、バリエーション見分け方基礎講座も解説されています。

銀色に輝く超ビッグスケールのトランペッター1/24 Ju87V4は、イタレリ1/24 メルセデスベンツ540Kと並べて紹介されており、クラシカルな雰囲気がマッチした組み合わせです。

懐かしいところでは、レベル1/32 Ju87B-2が、50年前のボックスアートの赤い蛇を再現して紹介されています。
ここでは、制作過程と塗装過程がカラー写真で細かく解説されています。

特集最後は表紙の機体、エアフィックス1/24 Ju87B-2改造 Ju87G-2カノーネンフォーゲルです。
「1/24でG型がほしい」と言う夢を具現化した、飛行機模型としての到達点が制作過程とともに紹介されています。



世界の傑作機No.152 ユンカース Ju87 スツーカ (世界の傑作機 NO. 152)
世界の傑作機No.152
ユンカースJu87 スツーカ
(世界の傑作機 NO. 152)

★★★★★

考証機材 : Ju87

カラーページは32ページ。
最初の5ページは当時のカラー写真が12カット紹介されています。
ここでは北アフリカ・東部戦線で使用された機体やチェコで米軍に接収されたJu87G-2などが紹介されています。
また、ベンケンドルフ飛行兵曹長とその乗機も紹介されており、パイロットのカラーリングの参考にもなります。

続いて、シカゴ科学産業博物館に現存するJu87R-2/Tropと、イギリス空軍博物館所蔵のJu87G-2が掲載されています。
シカゴ科学産業博物館の機体は3ページ9カット紹介されています。
この機体は吊下げて展示してあるため機体下面や主翼下面がよくわかり、オリジナルの投弾アームやフラップ操作アームなどが確認できます。

イギリス空軍博物館の機体は5ページ15カット紹介されており、目標確認窓の開状態と閉状態・機首下面の冷却器のクローズアップとその構造などが解説されています。
同じカラーページの「Ju87のパーツと装備」ではJu87の外板・主翼下面のハッチ・MG15用双ドラム弾倉・急降下爆撃用ジャイロサイトStuvi5Bの実物のカラー写真が5ページ紹介されています。

MG15用双ドラム弾倉はフタをはずして内部が見える状態も紹介されており、給弾のメカニズムがよくわかります。
残りの14ページはコックピットのカラーイラストが2ページ。
Ju87の基本塗装や塗装とマーキングのカラーイラストが12ページとなっています。

後半の当時のモノクロ写真のページでは生産ラインの写真など、カバーをはずした状態のエンジンや、エンジンを取り付ける前の機首部などディテールアップの参考になるカットが多数紹介されています。

最後の「マニュアルイラストで見るJu87B/D/G」では、当時のマニュアルのイラストとモノクロ写真で、機首部・ラジエーター・コックピット・前後座席・防弾鋼板・MG81Z銃座・投下アーム・3.7cmBK・消炎排気管などなどが詳細にわたり解説されています。
他にも最新の考証が多数紹介されています。



ユンカースJu87D/G (エアロ・ディテール)
ユンカースJu87D/G
(エアロ・ディテール)

★★★★★

考証機材 : Ju87D/G

イギリスのバトル・オブ・ブリテン博物館に展示されている、唯一現存するJu87D型のカラー写真が紹介されています。
このJu87は機体はD型なのですが、G-2型の外翼が撮り付けられているため、主翼には37mmFlak18の取付架がついています。
この機体はアフリカ戦線で鹵獲された機体とのことで、機首のエアスクープにはトロピカルフィルターが取り付けられています。

胴体の爆弾架はレプリカで、主翼には37mmFlak18の本体もエアブレーキも無い状態ですが、全体的にはオリジナル度が非常に高い機体で、コックピットの計器なども一部の欠落を除き、オリジナルを保っています。

本書では、プロペラブレードエッジの波形の補強パネルから始まり、操縦席の下部の後下方の確認窓はそのシャッターの開・閉状態や側壁なども紹介されています。
また、Ju87独特の補助翼やフラップ、翼下の滑油冷却器のシャッターなども大きく紹介されておりその取付状態や形状などがよくわかります。

この機体は主脚を緊急投機できるタイプで、その装置の一部が主翼上面に見ることができます。
後半には当時のモノクロ写真も6ページ紹介されており、塗装とマーキングのカラーイラストも3ページ紹介されています。
また、D型・G型の特徴がモノクロイラストで詳細にわたり解説されています。


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